ジーンズ用語とジーンズシルエット

ジーンズ用語

右綾・左綾
デニムの綾目の方向のことをいいます。一般的には右綾がつかわれています。左綾のジーンズは Lee が有名です。それぞれ色落ちや、収縮率の大きいジーンズでは脚部の捩れなどに違いが出てきます。
シンチバックルまたはバックシンチ
後ろの腰部分に付けられたウエストのサイズを調節するバンドのアジャスターストラップです。ワークウェアとしての位置付けが強かったジーンズ初期の時代では、サスペンダーと共にもっぱら取り入れられていましたが、ファッションウェアとして傾向するにしたがってベルトによってウエスト調節をするのが主流となったため、リーバイス「501」では第二次世界大戦中に発売したモデルを契機に仕様から外されました。ただし現在でも仕様の一つとして、シンチバックルが取り付けられたジーンズがいろいろなメーカーから販売されています。
タブ
ヒップポケットの回りなどに縫い付けられたブランドを表す織りネームのことです。リーバイス・ジーンズでは右ヒップポケット左上に赤、オレンジ、白などのタブが付いています。Leeのタブは右ヒップポケット口ステッチ内に、ラングラーでは主にバックヨークのダブルステッチ内に縫い付けられています。混同されやすくなっていますが、タグとはジーンズ内部に付けられる品質表示や注意書きのラベルのインサイドネーム、または外部に付けられるハングタグなどをいいます。
バックヨーク
腰の切り返し部分のウェストバンドとヒップの間の鈍角二等辺三角形の部分のことをいいます。この場所はジーンズ形成の上でとても重要な部分になっています。サドルバックとも呼ばれています。
セルビッジ
耳とも呼ばれていて、生地の両端のことです。シャットル織機は織り幅が36インチ前後と狭くなっていて、ジーンズを縫製するために効率よく生地を裁断するとこのセルビッジが両足の外側に回されることになります。そしてジーンズが脇割り縫い仕様である場合にこのセルビッジが特徴的な色落ちをもたらします。
赤耳
赤いステッチが入っているデニムのセルビッジのことです。裾の裏側で確認することができます。古いリーバイスジーンズの特徴の一つでしたが、1990年代以降のオールドリーバイス復刻モデル(レプリカまたはリプロダクト)や、他メーカーでもヴィンテージ様に作られたジーンズなどで、今もよく見られます。
脇割り縫い
縫製方法の一つです。この方法はジーンズに限らず一般的なスラックスにもつかわれています。対義語はインターロックで、合わせ縫いの後生地の端を割らずにかがり縫いする縫製です。
バータック
ジーンズの前フライ下股部分やヒップポケット両側上端、ベルトループの縫製などに用いられる棒状の補強縫製のことです。ステッチの形状が棒=バーのようであることからバータックと呼ばれていて、日本ではカンヌキ(止め)といったび呼び方も使われています。リーバイスジーンズは原型では股の部分やヒップポケットがリベット補強されていて、1950~1960年代にリベットの廃止に伴ってバータックに変わりました。横一文字またはそれを平行に並べるのが基本になっていますが、ヒップポケットなどに×印形のバータックを施すブランドもあります。
ボタンフライ
フロント部がボタンになっていることをいいます。リーバイス「501」がボタンフライの代表的なモデルです。防縮加工技術が開発される前は、ほとんど全てのパンツはボタンフライでした。
ジップフライ
フロント部がジッパーになっていることをいいます。
トップボタン
ウエスト部を留めるフロントボタンのことをいいます。ジップフライのジーンズではボタンは1つしかありませんが、ボタンフライの場合は一番上に付くボタンになるのでこのように呼ばれています。表面にブランド名が刻印されるのが一般的になっています。ラングラーはフラットな面のトップボタンを採用していて、そこにロープ文字をイメージしたブランドロゴが刻印されています。これに対してリーバイスは表面が複雑なレリーフ状のデザインとなっているため、裏側留部には生産工場番号が刻印されています。
ヒップポケットまたはバックポケット
ヒップの部分に大抵左右一対となるよう設けられた大き目のポケットです。五角形のものが多くなっていますが、Leeの楯形や、長方形、変則六角形、U字形のもの、また近年はフラップ付き(ダミー)のものも見られます。リーバイスのアーキュエットステッチ(弓引き形)や、ラングラー、エドウインのW字ステッチ、LeeのレイジーS のようにブランドを表すステッチが施されることが多くなっていて、これは補強布を縫い付けるためのステッチが発祥になっています。
アタリ
ジーンズの腿、膝、ヒップ、裾など突出した部位の色落ちおよびその部分を指す言葉です。デニム表面が色々なところに擦れて=当たって色落ちすることからこのように呼ばれています。裾のアタリは纏りがシングルステッチだと縦じわ状に出ますが、チェーンステッチでは斜めに出ます。
ヒゲ
ジーンズの腿の付け根周辺に出る筋状の履きじわが、履き込む過程で擦れてできる色落ちのことです。形状が猫のヒゲに似ていることからこの呼び方になっています。
蜂の巣
ひざ裏のしわによってできる、ひざ裏部分の色落ちのことです。裏ヒゲとも呼ばれています。
大戦モデル
第二次世界大戦中のジーンズのことをいいます。物質統制によって簡素化されたディテールが特徴になっています。

シルエット

HIPHOP全盛期にはかなり大きめのデニムサイズが流行っていましたが、その流れからスキニーと極太から肌に密着したぴったりとしたシルエットになっています。流行は繰り返すというので、裾がラッパのようにひろがっているデニムもそのうちまた出番がくるかもしれません。

デニムシルエット

ストレート
裾の広がりがまっすぐなもの。
フレア:ベルボトム
裾の広がりがブーツカットよりも大きいもの。
フレア:ブーツカット
膝から裾にかけてブーツが収まる程度に広がっているもの
バギー
「袋のような」という語源。全体的に太くてゆったりしたラインである。
ローライズ
股上が浅いタイプ。股間からウエストまでの丈が短いデザインのこと。
ヒップハング
骨盤の骨(腰骨)やでん部のふくらみで留める様にして穿くもの。
スキニー
脚の筒の形が、全体的に肌にぴったり張り付くように細いもの。