アメリカンビンテージ 時代は黄金期


リーバイスの中で特に有名なモデル

1997年にリーバイス社は公式ヒストリーブックを発売しています。ヒストリーブックというだけあり、リーバイス社の100年以上の歴史の中から膨大な写真、資料そして解説が収録されていますが、ここに登場しているラインナップは本当に豪華な人たちです。

アンディ・ウォーホル、スティーヴ・マックイーン、エルヴィス・プレスリー、マリリン・モンロー。そんなスター達の中に登場している中でおじさんともいえるジミー・カーターがいます。アメリカ大統領の在任中に「リーバイス・ジーンズを愛用している」と公式発言したことは、作業服としてのジーンズを大統領も穿くということでジーンズを穿く若者を冷ややかな目でみていた年配層に対して大きな影響を与えることになりました。

リーバイス社も大統領就任中にこの発言をうけて、さらなるジーンズとリーバイス社の発展を確信したのではないでしょうか?!

502

1954年~1970年代初頭にかけて「501」のジップフライ版の「501Z XX」(1966年以降 502-0117)という製品が販売されていました。

1954年当時には試作的意味で、まずボーイズ用の「503Z XX」 やユースモデルの「504Z XX」を先行販売してから「501Z XX」を発売しています。それでも、01デニム使用のままジップフライとしたために、デニム生地の縮みに伴ってジッパー部が歪み、故障が頻発したといいます。

1990年代に復刻生産された日本製の「502」 はプリシュランクデニムのために、そのような問題はありません。また初期のものは隠しリベット付きであることから形態は「501Z XX」の復刻版になっているので、いずれとも異なるモデルでになっています。「502」という型番は、1950年頃「 501(R)」 のビッグサイズのものに付けられたのが最初になっています。また、ジップフライの「502」 はアメリカでの生産停止された後も、復刻版の登場までは香港などで少量生産されていました。

505

1967年に発売されたジップフライ型モデルです。「501(R)」や「502」 よりもやや細めのストレートジーンズです。

前身は 「551Z XX」( Z は zipper :ジッパーの意)というロットナンバーで1961年にアメリカ東部向けに製造されました。

1990年代のジーンズブーム時には、このヴィンテージ物が非常に良く出回りました。プロセス686と呼ばれる防縮加工が施された02デニムを使用しています。発売した頃は「シュリンク・トゥ・フィット」の謳い文句とは対照的に、ぴったりのサイズを買うよう求める文句がフラッシャーやタグに記載されていました。「502」とは違い、素材やシルエットだけではなく、ヒップポケットやバックヨークの形状・寸法も 「501」 とは別物になっています。

特に1990年前後のものはバックヨークが狭くほとんど長方形に近くなっています。「517」 や「510」といった多くのジップフライモデルは「505」を基本にしています。このロットナンバーは「US505」 と「505」(俗称・極東505) の2種類が存在していました。USバージョンはアメリカ製で、USなしはフィリピン・香港・マカオ製になっています。同じサイズでもアメリカ製はテーパードシルエットでヒップポケットが大きめなのに対して、フィリピン製の方がパイプドステムで腿周りのシルエット、ヒップポケットともに細めでした。また、アメリカ製には更にタイトな「506」、逆にゆったり目の「550」、オレンジタブの廉価版「20505」「40505」のほか、ごく短い期間でしたが股上の短い「805」も存在していました。「501」と同じ様にレディスモデルもあります。またボーイズ版は「305」になります。

510

1980年代に「505」から派生したテーパードストレートモデルです。元々は「505」よりも腿周りをゆったりさせたコンフォートフィットがコンセプトでしたが、高めのヒップポケット位置と相まってヒップが上がり足が長く見える「足長ジーンズ」として人気がありました。

英語での呼称はファイヴ・テンです。レディスモデルのスリム版の「610」、廉価版の「20510」、ボーイズ版の「210」も存在していました。レッドタブモデルはテキサス州エルパソ工場でのみの生産でした。

517

1971年に発売されたモデルです。「サドルマン」または「ブーツカット」と呼ばれる膝から下にかけ緩やかに広がるシルエットで、見た目の美しさが光るモデルです。使用しているのは0217デニムです。ラングラーのジーンズと同じ様に折り目を入れて穿かれることも多くなっています。

「505」 と同じ様にオレンジタブの廉価版(正式型番 20517 及び 40517)が存在していました。コーデュロイ素材(素材コード15)のものも多く出回っていました。かつては類似した型番で 「507」 というモデルが存在していましたが、こちらはフィリピン製のレッドタブ・ベルボトムジーンズでしたた。

569

リーバイスで一番太いシルエットが特徴になっています。おもにHIPHOP系の人に履かれていましたがここ最近のファッションでは、タイトシルエットブームになっているのですっかり影が薄くなってしまった悲劇のジーンズかもしれません。

アメリカには更に太いバギージーンズとして「570」 というモデルも存在していました。リーバイスのルーズフィットジーンズは、1980年代に発売された「509」辺りがその起源とみられています。

606

1968年に発売されたモデルで、タイトスリム(スーパースリム)のジーンズです。一時期にはレッドタブのブルーとホワイトタブのブラック・ホワイトが生産されていて、ミュージシャンやアイビー派などの間で人気を博したモデルです。

現在ではブラックとBIG「E」のオレンジタブ復刻バージョンがあります。かつてはフィリピン製で更に細い「スーパータイト」の「605」というモデルも存在していました。

646

1969年に発売されたモデルです。膝から下の広がりが「517」よりも大きい「ベルボトム」と呼ばれるシルエットです。

オレンジタブでリベット・コインポケットはありません。またコーデュロイ素材などを除いて基本的にパッチも無しです。それらの点以外、膝から上は「606」と共通で(但し後ろ両サイドのベルトループがかなりセンターに寄った製品もある)、裾のシルエットだけが正反対となっています。

ごく初期のものは、インサイドシームをロックではなく脇割り縫製していました。このモデルは早くから日本製品も存在していました。現在、ヴィンテージ・ラインに70646-0010として復刻されています。かつては裾の広がりが一層大きい「684」(ビッグベル)や、逆に小さめで「517」 との中間的なステューデントモデル「746」も生産されていました。他にリーバイスのベルボトムにはホワイトタブのカラージーンズ・「609」や、レッドタブの「557」というモデルもありました。